介護職への後悔しない転職・就職 ~介護士に向いている人、向いていない人~

「おじいちゃんおばあちゃんは嫌いじゃないけど・・・」

「しもの世話はしたくないけど、介護しか仕事がないから・・・」

失職したり、スキルや資格がなく、やむにやまれず仕方がなく介護職を選ぼうとしていませんか?

実際に私も、やむにやまれず、介護職を選んだ口です。

特にこれといったスキルや資格もなく、また、当時は就職氷河期と言われる時代でしたね。

希望する職種に就職口はなく、正直なところ、

「希望するところへ就職できないならどこでも良いや」

って、半ば投げやりな就職でした。

そんな時、疑問を持ったのが

「介護の仕事って俺に向いてる?」

って、自分の介護職への適性(向いてる、向いてない)でした。

自分の興味ある事や、好きな事以外の仕事に就く際に、誰しもが疑問に思うことではないでしょうか。

実際に、介護職として就職し、現在は高齢者施設の管理者として働いている私が

  • 介護職として働くメリットとデメリット
  • 介護職のやりがい
  • 向いている人
  • 向いていない人

から、介護職の適性を考えます。

読み終わった後には、あなたは介護職に向いている人なのか、向いていない人なのかがわかります。

介護職として働くメリットとデメリット

独り身であれば、どうにでもなりますが、

養うべき相手がいれば、生活していくためには好きや嫌いなんて言ってられません。

しかし、興味あることや、好きな事を仕事にできれば、努力が努力でなくなるので、できたらそんな仕事を選びたいものです。

介護職だった私の経験から、介護職として働くメリットとデメリットをお伝えします。

景気に左右されない

長い不景気の中、新型コロナに追い打ちをかけられ職を失う方が増えています。

そして、自らの意思とは関係なく、離職を余儀なくされた方の再就職は困難を極めています。

特に、40代、50代で、それは顕著です。

私の勤務する施設では、ハローワーク等に求人は出していないので、求職者の応募はあっても年に1~2回程度ですが、

コロナ禍で求職者の方からの問い合わせは増えています。

いわゆる、働き盛りといわれる40代、50代の男性が多い印象で、世の中の不景気を感じずにはいられません。

私も例の漏れずその世代なので、他人ごとではないはずなのですが、

そうもなっていないあたりが、この業界で働くメリットのひとつです。

また、どの事業所も慢性的な人手不足から積極的な採用を行っており、入職のハードルは低く、有資格者の転職であればなおさらです。

つまり、介護職であれば、どこでも雇ってもらえます。

反面、収入が低い

ただ、全産業の平均年収は460万円ほどですが、介護職の平均年収は360万ほどとその差は約100万円もあります。

景気に左右されないため、職を失う可能性はローリスクですが、収入も低くローリターンとなっています。

女性の職場で経験や資格、ブランクを問われない

少し、前段でも触れましたが、介護職のなり手が少ないため、介護業界は慢性的な人手不足で、

資格はあるに越したことはありませんが、人員の配置基準があるので経験や資格の有無は問われません。

また、女性の場合は特に結婚し子育てを経て、お子さんが自立するまではどうしても家庭優先で、

職業人としてもキャリアを積もうと思うとその両立は並大抵ではありません。

「子供が手を離れたから、仕事に戻ろう」と職を探しても、

「40歳、無資格未経験、ブランク有り」では、

希望する職種どころか正社員での登用も残念ながら厳しいのが現実です。

しかし、介護職なら大丈夫です。

特別な資格や経験は不要です。

介護の現場は女性の職場ですので子育て中の方もいらっしゃいます。

また、同じように子育てによるブランクを抱え再出発している方も多く働いており、

同僚からの共感と理解が他の業種と比べ得られやすい環境です。

法人としても、現場の主戦力はそういった女性たちだと理解していますので、

そういった背景を抱える彼女らが働きやすい職場環境を整えることで、

離職を防ぎ、慢性的な人員不足に対応しようとしています。

このため、有給休暇の取得や、急な勤務変更に対するフォローも期待できることは、大きなメリットではないでしょうか。

反面、男性介護職にはその真摯さが問われる

反面、男性にとっては、女性の職場ですので息がしづらい面もあります。

男性も女性同様、未経験、無資格、有ブランクのメリットは受けられますが、

同僚は女性のため共感や理解は得られ難く、私の場合は、相談する相手が得られず孤立を感じました。

利用者からも男性だからという理由で、排泄や入浴介助を拒否されることもあり、

自分の存在意義を疑うこともありました。

この孤立感や介助拒否は、男性介護職の「あるあるネタ」で誰しもが経験することです。

すべては同僚との、また、利用者との関係性です。

周囲の人すべてに、真摯な言動と行動を心がけることで、周りの意識も変化します。

私が実際に真摯かどうかは別として、真摯であろうとは心がけています。

残業無く、定時で帰れる。

裁量性の仕事ではないので、あくまでも決められた業務がこなせることが前提ですが、残業をせずに時間通りに帰宅できます。

早出や遅出、夜勤などの変則勤務ですが事前に1ヶ月の勤務表が出るので、プライベートのスケジュールは立てやすいです。

度重なる残業で疲弊している方には、介護職になることで収入は減るかもしれません。

ですが、残業がなくなることで、家族や自分の時間に充てることもでき魅力的ではないでしょうか。

他の職種への道が開ける

介護職の資格といえば、実務経験3年で受験資格の得れる介護福祉士という国家資格があります。

それを取ったら終わりではなく、取得後5年後には介護支援専門員の受験資格得ることができます。

また、社会福祉士や准看護師、資格要件のない相談員や管理者への道もあります。

人材不足の介護業界では、経験者はどこの法人も喉から手が出るほど欲しいのが現状です。

同業種にはなりますが、自分の頑張り次第で道が開けるというのは、私にとって介護職をする大きなモチベーションとなりました。

私の場合、実際に転職を経て介護職から管理する側にまわりましたが、

今の時代、ひとつの法人にこだわるメリットはあまりないのでしょうね。

介護職に向いている人、向いていない人

つまるところ、介護職に求められる素質というのは受容と共感と言われます。

相手のあるがままを受け入れ、ともに泣き笑い、怒り苦しみ、楽しみ悲しむ「共にある」という姿勢です。

  • 自ら食べれなかったり、
  • 排泄がうまくできなかったり、
  • 入浴できなかったり、
  • 場所がわからなくなったり、

何らかの理由で自宅での生活が困難となり入居されています。

物とられ妄想でいつも自分のことを犯人扱いしてくる利用者に対して、

「めんどくさい」や「腹が立つ」

と思う感情は誰しもあるとは思いますが、それで終わらせるのではなく、

一呼吸おいて

「いつも財布がとられったて犯人扱いされるけど、
でもこれは、認知症のせいでほんとはしたくないんだよな、
気の毒だ。」

と思考し、受け入れ共感する姿勢が求めらるのです。

受容と共感ができる人のみが、介護職に向いているという意味ではなく、これは、自分次第でどうにでもなることです。

訓練次第ですし、ふとしたことがきっかけで、出来るようになるものです。

介護職に向いているかどうかは、介護という仕事を通して、あなたがどう自分と向き合うかにかかっているのです。

つまりは、介護職に向き不向きがあるのではなく、あなたの感じ方、考え方次第なんですね。

まとめ

残念ながら、介護は4K(きつい、汚い、危険、給料安い)といわれる職種です。

もしかしたら、あなたが介護職になるのをためらっている原因もここにあるのではないでしょうか。

4Kは事実です。しかし、それは主観的なものです。

ただ目の前の排泄、入浴、食事などの介助を単なる流れ作業として行えば、

それは4Kの仕事でしかなく、ただひたすらに、つらく報われない仕事となります。

ですが、介護職には

  1. 景気に左右されない
  2. 未経験、無資格、ブランクがあっても大丈夫
  3. 残業はなく、定時で帰れる
  4. 介護職としてのキャリアを積むことで、他職の道も開ける。

という、メリットがあるのも事実です。

ただ、すべての介護の現場がそんな環境なのかというとそうではなく、そんなブラックな企業に当たらぬよう慎重に選ぶ必要があります。

そんなぼくのおすすめは、転職支援サイトに登録だけしてみることです。

でも、いざ実際に転職支援サイトや転職エージェントの力を借りようと思い立ち、

インターネットで探してみると星の数ほどたくさんあり、どれにしようか本当に迷います。

どの転職支援サイトをみても”№1”ではなく、”最大級”と求職者の登録人数の多さを誇ってはいます。

しかし、その実態は様々な

  • 雇用形態(正社員、契約社員、派遣社員、業務委託etc)や、
  • 職種(介護職、看護職、ケアマネリハビリ、管理職etc)を含んだ総数です。

額面の総登録者数が多いからという理由だけでは、

  • 実際は派遣ばかりで正社員の求人案件が少なかったり、
  • キャリアアップを狙っての転職なのに希望する職種の案件がすくなかったりとミスマッチとなってしまいがちです。

なので実際に、転職支援サイトで希望の職種や雇用形態などで求人検索をしてみて、件数の多いところを登録候補に挙げるのがおすすめです。

転職支援サイト正職員非常勤・パート派遣社員
レバウェル介護23,03514,92816,154
マイナビ介護職29,69114,521非対応
介護ワーカー38,96518,54514,899
ミラクス介護13,6958,5034,721
かいご畑1,211957,229
MC-介護のお仕事4,7462,4303,970
介護JJ12,45726315
スタッフ満足24271974
ケアジョブ23,58029,36047
※2022年6月24日現在の介護職の雇用形態別求人件数

「介護JJ」正職員での人材紹介に特化

介護JJさんは

  • 介護職種/正社員での求人件数が12457件、
  • 介護職種/非常勤パートは263件、
  • 一方、介護職種/派遣は15件となっており、

介護職/正社員での人材紹介に特化した転職エージェントだといえます。

介護職で正社員として働き、責任ある仕事を任されることでキャリアを積みたい人には有望な登録先となります。

👇≪介護JJの公式サイト≫はコチラ👇

介護・福祉の転職サイト『介護JJ』


「かいご畑」派遣社員での人材紹介に特化

一方、かいご畑さんは総求人数40000件のうち

  • 介護職種/正社員での求人件数は1200件程度、
  • 介護職種/派遣社員は7,200件

派遣に特化した転職エージェントだということがわかります。

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週3日OK・日勤のみのお仕事多数!
介護専門求人サイトかいご畑


派遣として働くメリットは、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができることです。

一つの法人にこだわることなく勤務場所を選べ、

  • 残業や役職無しで、
  • 有給休暇も取得しやすく、
  • 派遣先での就業中も派遣元のサポートが得られ、

自分のプライベートを優先できることです。

自分のライフスタイルに合わせた働き方を後押しするかのように、派遣求人に特化したかいご畑さんでは

派遣社員に対して、各種資格の取得応援制度や教育システムがあります。

そうした派遣社員として柔軟に働くことにメリットをおいている方であれば、かいご畑さんが登録先のひとつとなります。

転職支援サイトの選び方

このように、転職支援サイト/転職エージェントの選び方は、自分がどう働きたいかによって左右されます。

正社員で働きたいのに派遣に特化したエージェントを選んだらいつまでたっても理想の職場には巡り合えないってことですね。

👇【転職支援サイト/転職エージェントの選び方】の詳細についてはコチラの過去記事をご覧ください。👇


実際に登録してみた感想

ちなみに今すぐ転職したわけではないけど、条件の良い職場があれば逃したくない僕の場合、以下の転職支援サイト3社に登録してみました。

■レバウェル介護
転職活動を全面サポート!【レバウェル介護】



■介護JJ
介護職応援プロジェクト実施中!介護・福祉の転職サイト『介護JJ』

ケアジョブ
≪非公開求人に強い転職支援サイト「ケアジョブ」の公式サイトはコチラ≫



の3社です。

実際に利用して感じたことは、

ひとつは、最終的には担当者の方によってかなり左右されるなという感想です。

連絡はメールのみでってお願いしてるのに電話かけてきたり、

今すぐに転職したいわけじゃないのに面接日時の調整してきたりする担当の方もおられます。

ただ、人間同士の付き合いなので、はじめはギクシャクするのかもしれません。

それが彼らの仕事ですし、そのうち助けてもらうこともあろうかと思いますので、長い目で見守りたいです。

あと、転職を考えるなら、複数の転職支援サイト/転職エージェントの利用登録を検討しましょう。

今回ご紹介した求人登録数はあくまでも各社が公開している案件だけです。

各社、非公開求人の案件を数多く抱えてますので、登録することで非公開案件の紹介も期待できます

3社の実際に利用してみた感想の詳細は、また別の記事でご紹介したいと思います。